安村崇 写真展
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展覧会の企画、キュレーション、 コーディネーション業務
本展は、近年活躍が期待されている若手写真家のひとり、安村崇のこれまでのシリーズから代表作を一同に紹介する初めての展覧会となりました。安村は、1999年にキャノン写真新世紀でグランプリを受賞して注目を集め、その後も独自のスタイルを守りながら制作活動を行ってきました。
作品のモチーフとなるのは、なにげない家の中の景色や、ステレオタイプな日本の自然など、どこか懐かしさを感じさせるような、ごくありふれた風景でありながら、その淡々とした静かな表現の中に、常識や既成概念をゆさぶるような、微かな作為の気配が感じられます。
日常生活のありふれた風景の中に潜む、微妙な違和感を浮かび上がらせる《日常らしさ》のシリーズをはじめ、リアルとフェイクの両方の自然のイメージによって構成される《「自然」をなぞる》シリーズ、最新のシリーズ《せめて惑星らしく》では、地球がひとつの惑星であることを俯瞰的な視野から見つめています。安村の表現はアイロニーとユーモアを絶妙に交えながら、常に自然と人間の関係や、日常生活において見えかくれする虚実を浮き彫りにします。
【参加アーティスト】
安村崇
【基本情報】
会期:2005年9月30日 - 10月17日
会場:パルコミュージアム
主催:パルコ
企画:ナンジョウアンドアソシエイツ
協力:オシリス