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原高史《AOMORI MAPPINK MEMORY 「記憶の未来」》開催決定!(9月14日から)

このたび、青森県では、原高史〈AOMORI MAPPINK MEMORY「記憶の未来」〉を開催します。 2020年に開館した弘前れんが倉庫美術館を起点に、弘前駅と黒石駅を結ぶ弘南鉄道 弘南線 を中心とした周辺エリアを、アートを通してめぐりしながら、普段は目に触れることのない地 域の魅力を顕在化し、再発見するアートプロジェクトです。アーティストの原高史は、地域の 歴史をたどり、そこに暮らす人々とコミュニケーションを重ねながら、土地の過去と未来を つなぐ言葉を紡ぎ出していきます。プロジェクトでは、ねぷたやりんご栽培など、青森の風土に育まれた情熱や温かい心を想起 させる鮮やかなピンク色をテーマカラーとし、弘南鉄道 弘南線の 1 車両をタイムマシーンに見立てたピンク色の “アート列車” が運行。 弘前れんが倉庫美術館や駅舎もピンク色に染まり、地域の人々へのインタビュー映像などを上映します。美しい青森の景色の中を走るアート列車で、過去と未来を行き来し、場所の記憶や言葉から 新しい価値や意味を考えていきます。 会期中、アート列車には、青森県立黒石高等学校情報デザイン科の学生による 連携企画〈弘南鉄道沿線風景 2022 高校生による「記憶の未来」〉も展示します。 アート列車特別切符「WANOPASS MAPPINK TICKET」のご案内 弘南鉄道 弘南線のご乗車はプロジェクトの特別冊子付き1日乗車券 (1,100円)がお得です。乗車券をお持ちいただければ、弘前れんが倉庫美術館が 100 円引きなど特典多数。 販売:弘南鉄道 弘南線の駅窓口 (弘前/弘前東高前/平賀/津軽尾上/黒石) CAFE & RESTAURANT BRICK (弘前れんが倉庫美 術館 カフェ・ショップ棟) 特別冊子はこちらからダウンロードできます。 列車運行情報について アート列車の運行は1日9 往復を予定。車両点検などで 運休となる日がございます。 電車の最新の運行情報は下記までお問い合わせください。 電車の運行パターン(A、B、C)はこちらからご覧いただけます。 Twitter @konantetsudo  tel. 0172-44-3136(弘南鉄道)   アーティスト 原高史 メッセージ プロジェクトの依頼から、すぐに冬の青森を訪れた。吹雪の青森は寒く寂しく、体を温めたいと立ち寄った津軽尾上の大和温泉。地元の人たちが集う洗い場は、どこか緊張感があり、みんな個性的に、それぞれの洗い方で体を洗ってる。青森人の生きる力を直感的に感じた。お湯に浸かりあたりを眺めた瞬間、記憶が蘇り、昔にタイムスリップしたようだった。大人たちに 怒られないように、緊張しながら、じっと湯舟からまわりを見ていた子供の頃の自分。このひと時が印象的で、作品のテーマを“タイムトラベル”に決めた。コロナ禍、戦争、災害、環境問題、仮想空間・・・生きることに新たな意味と価値観を見出さなければならない時代。滞在とインタビューを通し見えてきたことは、そんな今を生きる日本人に必要なヒントが、青森と青森人の精神にある。ピンクが過去と現在と未来を繋ぎ、何か忘れていることはないか、これからをどうしていくのか、生き方を考える作品にしたい。 原高史 現代美術家。東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科教授 東京都生まれ。多摩美術大学絵画科油画専攻大学院修了。90年代後半よりインスタレーション、プロジェクト、絵画作品を美術館などで発表。2000年から文化庁在外研修およびポーラ美術振興財団在外研修にてドイツ(ベルリン)に滞在。主な活動として、地域の人々とのコミュニケーションを通して得られた「ことば」を絵とともにパネルに描き、歴史的建物や地域一帯の窓をピンクで埋め尽くすプロジェクト「Signs of Memory」を世界で展開。シンガポールビエンナーレ/ハバナビエンナーレ/KENPOKU/ペルガモン美術館/台北當代藝術館等で発表。   ディレクター 南條史生 メッセージ 弘前から黒石に至る弘南鉄道 弘南線は、長年にわたってこの地域の人々を結ぶ重要な輸送、情報基盤でした。この鉄道路線をアートの視点で見直し、人々の日常をちょっとばかり非日常に繋ぎ、自分達の鉄道と街・地域の人々との繋がりを振り返り、見慣れた風景を活性化させることで、地域の人々のみならず遠来の旅人にも、新鮮な体験を提供できるのではないかと考えました。 そうした考えに賛同して弘南線でアートを展開してくれそうな作家を検討した結果、原高史さんがふさわしいのではないかと考えました。原高史さんは地域の人々とのコミュニケーションを基盤に、言葉とカラフルな色彩表現によって作品を発表してきたアーティストです。本プロジェクトでは、地域の方々にインタビューを行い、各人や地域の歴史から未来につながる言葉を映像作品として紡ぎ出すとともに、地元の人々の生活に寄り添い続ける弘南線の電車を過去と未来をつなげるタイムマシーンに仕立てあげました。美しい津軽の自然と里山の中を走るピンク色の列車は多くの人々にさまざまな思いをもたらすでしょう。そして、遠来の旅人も含め、作品を体験するすべての人が忘れていた何かを⾒つけ、明日に向かって生きていく励みになることを願います。 青森をアートでたどるプロジェクト 原高史〈AOMORI MAPPINK MEMORY「記憶の未来」〉 日時:2022年 9月14日(水)‒ 11月13日(日) 会場: 弘前れんが倉庫美術館(市民ギャラリー) ※ 火曜日休館、ただし9月16日(金) 臨時休館 弘南鉄道 弘南線の特別車両 弘南鉄道 弘前駅平賀駅黒石駅(9:00-19:00) JR弘前駅 津軽ラウンジ内(7:00~23:00) 主催:青森県 協力:弘前市、黒石市、平川市、田舎館村、弘前れんが倉庫美術館(指定管理者・弘前芸術創造株式会社)、弘南鉄道株式会社、 青森県立黒石高等学校情報デザイン科、JR 東日本 弘前駅、弘前 BRICK 株式会社、株式会社中川ケミカル、株式会社とみひろ つばめと ディレクター:南條史生(キュレーター、美術評論家) 企画協力:エヌ・アンド・エー株式会社、株式会社桑原商店
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