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Taiji Terasaki 京都巡回個展『Paradise Reborn: Rewilding Palmyra ー楽園の再生:パルミラ環礁の再自然化ー』

このたび、京都市上京区に位置する展示スペース「kōjin kyoto」にて、ホノルルを拠点に活動する日系アメリカ人のメディア・アーティスト、Taiji Terasaki(タイジ・テラサキ)の個展『Paradise Reborn: Rewilding Palmyra ー楽園の再生:パルミラ環礁の再自然化ー』を2023年6月9日(金)から6月30日(金)まで開催します。本展は、今年2月にN&A Art SITEで開催した個展の巡回展となります。 ■開催概要 展覧会名: Paradise Reborn: Rewilding Palmyra ―楽園の再生:パルミラ環礁の再自然化― 会期: 2023年6月9日(金)―6月30日(金)12:30-18:30  (日)(月)休 会場: kōjin kyoto(京都府京都市上京区上生洲町248-6  荒神橋西詰) 協力: エヌ・アンド・エー株式会社 ■展覧会について タイジ・テラサキは、ハワイの南 1,100 マイルに位置する野生生物保護区、パルミラ環礁でのアーティスト・イン・レジデンス(2018年)に参加したことを契機に、環境保全活動に目を向けるようになりました。第二次世界大戦中に人間の活動によって荒廃していたこの環礁は、その後、科学者や自然保護の専門家による慎重な管理によって回復し、環境問題の解決策を模索する上で重要な場所となっています。 本展では、パルミラの豊かな生態系を、作家独自の技術を駆使して紹介します。霧をキャンバス代わりにして写真を投影する「ミスト・フォトグラフィー」の技法を用いた『Palmyra Biodiversity』では、バランスのとれた生態系の繊細で儚い様が表現されています。『Beauty』では、特注の手漉き和紙に独自の印刷技法により写真をプリントし、ホログラムのような独特の表現を試みています。 テラサキの作品に見られる復活したパルミラの生命力は、自然の回復力を強く提示すると同時に、人間に秘められた可能性をも示唆し、未来への希望を与えるものです。 ■Taiji Terasaki(タイジ・テラサキ)について ハワイ・ホノルルを拠点に活動する日系アメリカ人のアーティスト。ニューヨーク市立大学ハンター校、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校MFA(芸術修士)プログラムで学ぶ。 表現方法は写真、彫刻、インスタレーションなど多岐にわたるが、特に、霧をキャンバス代わりにして写真を投影する「ミスト・フォトグラフィー」などの先駆的な作品で知られる。作品の主題は固有の文化や環境の保護、保全といった題材が多く、自然環境と人間の連関を考える作品を多く制作している。 ホノルルのアートコミュニティの発展にも注力し、長年にわたりホノルル美術館の理事を務め、現在はホノルル・ビエンナーレ財団の理事を務めている。近年では、非営利団体「Make Visible」を設立し、アーティストの活動を促進し、展示の機会を創出するためのプラットフォームの構築を目指し、活動を続けている。 【展示についてのお問い合わせ】 エヌ・アンド・エー株式会社 E-mail: info@nanjo.com
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