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宇平剛史 個展「事物の生」

N&A Art SITEでは、2023年3月3日(金)から17日(金)まで、モノクロームを基調とする精緻かつ静謐な仕事で国際的に活躍の場をひろげる、気鋭の現代美術家・デザイナー 宇平剛史の個展「事物の生」を開催いたします。 ■開催概要 展覧会名:宇平剛史「事物の生」 (英題:Lives of Things) 会期:2023 年3 月3 日(金)-3 月17 日(金)12 :30-17:30 ※(日)は休廊 会場: N&A Art SITE(東京都目黒区上目黒1-11-6)※中目黒駅より徒歩5分 入場料:無料 主催:宇平剛史「事物の生」展実行委員会 協賛:ORDINARY BOOKS 協力:エヌ・アンド・エー株式会社、株式会社 三保谷硝子店、POETIC SCAPE、平木康仁 ■オープニングレセプション 2023 年3 月3 日(金) 15 時- 作家在廊 17 時30 分- レセプション(挨拶、乾杯) 19 時30 分 閉会 ■展覧会について 宇平はこれまで、企業とのコミッションワークや美術書の装幀などの仕事で評価を得る一方、現代美術家としての活動を続け、2022 年10 月には初の作品集『Cosmos of Silence』を出版しました。本展は、繊細で複雑な人の皮膚の肌理(きめ)を印刷表現で提示する連作《Skin》をはじめ、真っ白な紙の存在及びテクスチャーと直に対峙する新作の平面作品《White Papers》、光学ガラスの破片を用いた新作の立体作品《Optical Glass》などで構成されます。 かねてより宇平は、事物自体に備わる固有の「生」に関心を持ち、その表皮やテクスチャーとの触覚的な関係の中で制作を行なってきました。連作《Skin》では、人の皮膚が持つ無限の肌理が高精細のグレースケール写真で表現され、実際の皮膚と見紛うほどの生々しい物質感を伴って現前します。さらに本展で発表する新作《White Papers》は、宇平の仕事の基本姿勢である「真っ白な紙の状態がもっとも美しい」という感覚の純粋な現れであり、そこでは紙という事物の存在及びテクスチャーが宇平により全面的に肯定されます。また2021 年に発表した《Glass Balls》に続いて、ガラスをモチーフにした新作の立体作品《Optical Glass》は、光学ガラスの製造過程で偶発的に生成されたガラス片のフォルムが、空間の中で身体や紙といった存在と呼応しながら配置されます。 本展「事物の生」は、通常は後景に存在し、表立って意識されることが少ない紙やガラスといった「事物」とそれら自体に備わるであろう固有の「生」を思考する機会となるでしょう。 ■宇平剛史 現代美術家・デザイナー。1988 年福岡県福岡市生まれ。東京都立大学 (旧首都大学東京) システムデザイン学部インダストリアルアートコース修了。人の皮膚がもつ無限の肌理を高精細のグレースケール写真で提示する連作《Skin》や、数千個のガラスの球体を用いたインスタレーション作品《Glass Balls》などを発表している。2021 年に横浜市民ギャラリーで個展「Unknown Skin」、2020年にNADiff a/p/a/r/t で「呼吸する書物|Breathing Books」を開催。2020 年に3331 Arts Chiyodaで開催された3331 Art Fair に参加し、小池一子賞を受賞。装幀を手がけた主な書籍に、星野太『美学のプラクティス』(水声社、2021 年)、沢山遼『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020 年)、荒川徹『ドナルド・ジャッド』(水声社、2019 年)、横田大輔『Vertigo』(Newfave、2014 年) などがある。2022 年にはこれまでのアートワークとデザインワークで構成した初の作品集『Cosmos of Silence』を出版。 【展示についてのお問い合わせ】 N&A Art SITE(エヌ・アンド・エー株式会社) 03-6261-6098 info@nanjo.com サムネイル画像 1 Left: Goshi Uhira, Skin (4420), Inkjet print on archival paper, 2020 Right: Goshi Uhira, Skin (4234), Inkjet print on archival paper, 2021 2 Left: Goshi Uhira, Skin (4641, part), inkjet print on archival paper, 2021 Right: Goshi Uhira, Skin (4528), inkjet print on archival paper, 2019 3 Left: Goshi Uhira, White Papers (Milt), framed paper, 2022 Right: Goshi Uhira, Optical Glass, selected optical glass, 2023
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