「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展_京都・二条城 ゲスト・キュレーター:南條史生
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展覧会の企画、キュレーション、 コーディネーション業務
「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展_京都・二条城
南條史生がゲスト・キュレーターを務める「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展 が、2025年3月31日(月)ー 6月22日(日)、世界遺産・二条城にて開催されます。(主催:京都市、ファーガス・マカフリー)
1945年3月にドイツで生まれたアンゼルム・キーファーは現代で最も重要なアーティストの一人です。キーファーにとってアジア最大規模となる本展では、33点の絵画と彫刻が二の丸御殿台所・御清所とその周辺の庭に展示されます。 「アンゼルム・キーファーの業績は日本でもすでによく知られるところですが、極めてヨーロッパ的な歴史を喚起させる彼の作品が、京都という日本の伝統と歴史に彩られた街の中心に展示されることは格別に興味深いことといえるでしょう。」
ーゲスト・キュレーター 南條 史生ー
「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展は芸術家の願望と責任、現代物理学と禅仏教の親和性、ジャポニスムがキーファーの美学に与えた影響の考察、19 世紀から 20 世紀にかけての日本とドイツの並行する歴史的発展の比較など、5 つのセクションで構成されています。多くの作品は自然光のみで照らされ、金の持つ表現力豊かな輝きを適切に体験できるようになっています。第二次世界大戦の終結と広島・長崎への原爆投下から 80 年を迎える本年、キーファーは本展を通して、人類はなぜ同じ悲劇的な歴史を繰り返すのかと問いかけています。
■Anselm Kiefer
アンゼルム・キーファーは絵画、彫刻、写真、木版画、本、インスタレーション、建築など、あらゆるメディアを用いて制作を行う。その作品と執筆活動は、文学、歴史、神話、政治、宗教、科学、哲学などからインスピレーションを得ており、幅広いテーマとモチーフを扱いながら、人類の在り方と歴史の円環的な性質を探求している。 主要美術館や個展を多数開催。日本では、1993 年に京都国立近代美術館で大規模な回顧展が開催され(セゾン美術館 [東京]、広島市現代美術館を巡回)、1999 年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。
【展覧会概要】 展覧会名:アンゼルム・キーファー:ソラリス
会期:2025 年 3 月 31 日(月)ー6 月 22 日(日) ※ 会期中無休
会場:二条城 台所、御清所等 (〒604-8301 京都市中京区二条通堀川⻄入二条城町 541)
主催:京都市、ファーガス・マカフリー
ゲスト・キュレーター:南條史生
詳細: https://kieferinkyoto.com/
Images:
■ライン川(原題:Der Rhein)2023 キャンバスに乳剤、油彩、アクリル絵具、シェラック、金箔、電気分解による沈殿物 280 × 380cm Photo: Nina Slavcheva
■ラー(原題:Ra)2019 鉛、スチール, 940 × 950cm Photo: Nina Slavcheva
■元離宮二条城 二の丸御殿台所
■マアト=アニ(原題:Maât-Ani)2018–24 樹脂、スチール、鉛、羽毛 188 × 150 × 124cm Photo: Nina Slavcheva