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【N&A Art SITE】NANJO SELECTION vol. 3 李晶玉 個展『アナロジー:三つのくにづくりについて』2024/3/29-4/26

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展覧会の企画、キュレーション、 コーディネーション業務

N&A Art SITEにて、2024年3月29日(金)から4月26日(金)まで、NANJO SELECTION 第2弾として李晶玉の個展『アナロジー:三つのくにづくりについて』を開催いたしました。 ■開催概要 展覧会名: NANJO SELECTION vol. 3 李晶玉 個展 『アナロジー:三つのくにづくりについて / Analogy: founding three nations』 会期: 2024年3月29日(金)― 4月26日(金) 12:00-17:00 休:日・月 会場: N&A Art SITE(東京都目黒区上目黒1-11-6 / 東急東横線中目黒駅より徒歩5分) 主催: エヌ・アンド・エー株式会社、アートジーン合同会社   ■李晶玉×南條史生 対談動画 N&A Youtubeにて公開中 https://x.gd/lJcqG 李は、在日朝鮮人3世という立場から、国家や民族、アジアの歴史などに対する横断的な視点を足がかりに制作を行っています。古典絵画から構図や象徴的なモチーフを引用し、コラージュなどの手法を用いて、写実的かつ複層的な絵画作品で注目を集める作家です。 近年では、隣接して建つ朝鮮大学校と武蔵野美術大学の両校を隔てる塀に橋を架けるプロジェクト「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」(2015)に参加し、同プロジェクトのメンバーとともに展覧会「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989–2019」(京都市京セラ美術館、2021)に出展。2022年には原爆の図 丸木美術館で個展「SIMULATED WINDOW」を開催するなど、今後の更なる活躍が期待される作家です。 本展では、南條史生のキュレーションのもとに制作された新作絵画作品を展示いたしました。 ■vol. 3 李晶玉について ― 南條史生コメント 李晶玉が描く作品は明確なテーマ性 = 物語を持っています。2022年に原爆の図 丸木美術館で開催された「SIMULATED WINDOW」では、原爆とそれを投下した爆撃機エノラ・ゲイが主題でした。線描で描かれた繊細な描画と爆心地の上の赤い玉、まがまがしさと透明さの共存は、これまで見たことのない鮮烈な視覚世界を開きました。また2023年にNANAWATAで開催された「神話#2」では日本の「天岩戸」神話、韓国の「都柝野」神話と北朝鮮の建国の物語をもつれた糸のように対置させています。今回の展示はこの神話シリーズの延長であると同時に、新たな新作で、次なる境地を示すことを試みています。 ■李晶玉 1991 年東京都生まれ。2018年朝鮮大学校 研究院総合研究科 卒業。東京を拠点に活動。 (近年の展覧会歴) 2023 個展「神話#2」NANAWATA・埼玉 2022 個展「SIMULATED WINDOW」原爆の図 丸木美術館・東京 個展 Gallery Q・東京 2021 個展「記号の国」Gallery Q・東京 グループ展「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989–2019」京都市京セラ美術館 2020  グループ展「VOCA展 2020 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」上野の森美術館・東京 2018 個展「神話#1」eitoeiko・東京 2015 グループ展「武蔵美×朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」武蔵野美術大学、朝鮮大学校・東京 ■NANJO SELECTIONについて 長年、現代美術の普及に尽力し、その間多くの作家、作品に出会ってきましたが、それでもまだ新しい発見を求めて、内外多数の展覧会を見て歩いています。そして多くの作品に出会い、作家との対話を重ねた中から、表現上の独自の発展を模索し、成果を上げ始めている比較的若手の作家に焦点を当て、その活動を紹介していきたいと思います。 決して万全とは言えない日本のアート環境の中で、新しく登場した作家たちの意義ある業績を美術史の文脈の中に位置づけながら国際的に紹介していくことは、日本の美術業界の喫緊の課題だと思われます。 1年に4人程度の作家を逐次ご案内申し上げます。ぜひご覧ください。
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